さて、今日はコーヌスクローネの製作途中の症例
先日はリーゲルテレスコープの製作途中のブログを書きました。
今日はコーヌスクローネです。
これもテレスコープの一種です!
日本ではテレスコープ義歯の中ではコーヌスクローネが一番有名ですね。
というより、日本の歯科医師はコーヌスクローネしか知りません
私も、テレスコープシステムを勉強しにいくまではそうでした
なぜなら日本の歯科大学教育ではテレスコープは習いません。
コーヌスクローネだけは過去に日本に上陸したので、噂だけは耳にするというレベルです。
さて、本題に・・・
ではドイツ語講座からドイツ語で「コーヌス」とは「円錐」 「クローネ」は「クラウン・冠」という意味です。
コーヌスクロネは円錐形の冠にそれと同じ形をはめ込んでくさび効果で維持します。
わかりやすく例えると紙コップを重ねると外れにくいですよね。
ほぼ、それです!!
コーヌス角6°が義歯には適正な力になります。
5°だと外しにくい
7°だとちょっと緩め・・という感じです。
精度の高い技工が必要です。
歯の状態・他の歯とのかねあいで角度は微妙に調整します。
いくら技工士が技術があっても医院サイドも精度高い治療ができなくてはテレスコープはなりたちません。
今回、私が作成した模型で内冠のかたつきがあったそうで、技工サイドから修正指示がでてます。
難しいです
県外の技工所ですがテレスコープ技工の場合は私はメールで細かく技工士さんに指示をあおいでいます。
それくらい毎回の治療工程には気をつかっています
しかし、すべてが上手くいった時、素晴らしい義歯が完成します
今年中に2ケースが完成予定です
すごく高額な義歯なので、限られた症例数ですが今後もっと多くの方に提供できたらと思います。