日曜日は福岡で矯正セミナーでした。
この矯正セミナーは1年間続く基礎からみっちり学ぶセミナーの第一回目です。
矯正治療未経験の先生も対象にしたセミナーなので比較的ゆっくりとした進行で基礎中の基礎からの話しで始まりました
現在の矯正治療の王道エッジワイズ法をここまで基礎から学べる機会はめったにないと思います。
基礎の中にこそ真髄や本質があります・・・
今回のセミナーで講師の先生からエッジワイズ法の本質をあらわす言葉が出ました。
「固定源の重要性、これこそがエッジワイズ法の本質です」と・・・
この言葉を私は歯科医師1ヶ月目に師匠から言われたことを思い出しました。
私の師匠の北海道旭川の林先生は矯正科出身でしたので、
私は運の良いことに研修医・勤務医時代に一般開業医でありながら多くの矯正の知識・技術を学ぶことができました。
その師匠の林先生に初対面のときに言われたこととまったく一緒でした。
さかのぼること10年前・・
林先生「金城先生、3ヶ月の研修期間中にここで何を学びたいですか?」
私「一般治療はもちろん、できたら部分矯正くらいできるようになりたいです。」
林先生「金城先生、矯正治療の中で部分矯正が一番難しいんだよ。」
私「・・・??」
林先生「固定源が少ないぶん、予期せぬ動きが出やすい。それをリカバリーできる技術も必要なんです。」
私「はい・・・」
その後、林先生のもとで3年間お世話になり、勤務医とし矯正治療にも携わってきました。
そして、矯正治療が実際にできるようになってきて「固定源の重要性」がわかりました。
今回のセミナーはまだ1回目ですが、
あの頃の「初心」を思い出すきっかけにもなりました