ムンテラとは?
2015.10.24更新
みなさん「ムンテラ」という言葉を知っていますか?
医療業界で使われる言葉で、語源はドイツ語の「ムント・テラピー」訳すると「口で治療する」という意味です。
つまり、説明することで治療する・病状説明という意味で使われることが多いのですが、本来はあまり良い言葉ではないようで、「患者を言いくるめる」という意味らしいです。
最近では使用しないようにしている病院も多いそうで、今では「インフォームドコンセント」=「説明と同意」という言葉が主流ですかね。
若干意味合いが違うような気がしますが・・。
しかし、私達医療従事者には良い意味での「ムンテラ」が可能な場合があります。
例えば、患者さん「先生、口の中に大きな腫れ物があるのに気づいて毎日が不安で不安で眠れません。気になって食事も思うようにできません。今日は意を決して来ました。」
先生「あ~、これは骨隆起ですね。噛む力が強い方などによくでますよ。骨が強い咬合力に耐えるために増殖したもので生体の正常な反応ですよ。特に悪いものでもないのでこのままでも大丈夫ですよ。」
患者さん「え?ガンとかじゃないんですね?!」
先生「はい、安心してください。ただの骨です!」
患者さん「な~んだ、気が楽になったらお腹すいてきた。帰ったらいっぱいご飯食べよう!」
という具合になんら治療も投薬もしてません。
使ったのは口(説明)だけです
これで患者さんは元気になって帰って行きました。
これぞ、「ムンテラ」ですよね
こういうことって実は意外とよくあるんです
同じようなことで、
「今朝まで痛かったけど病院きて先生の顔みたら治ったよ」
笑い話のようですがこれも意外とよくあります
「病は気から」と昔の人はいい言葉を残しています
心の不安と病状はリンクします。
信頼感で受診するのと不信感で受診するのでは病気の治りが全然違います
これ、本当ですよ
みなさん、病院には自分が信頼する医院に行ってくださいね
私達医療従事者の発する言葉にはそれだけの力があります
まずは患者さんの言葉に耳を傾けることから!!
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